Androidアプリ開発ワークショップ その7 ~最終回~

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前回のワークショップから一週間。

最終回が無事に終わりました。ホッと一息です。

今回の内容は

  • スクリーンの向きの固定
  • Advanced Layout Editor の使い方

でした。

軽い気持ちで始めたこのワークショップでしたが、自分自身にとって(参加者にとっても?)非常に勉強になる機会となりました。

毎回感じていたことではありますが、やはり「自分でできる」ことと「他人に教える」ことは全然レベルが違うということ。他人に教えることを通して、自分の知識がブラッシュアップされていくのをヒシヒシと感じました。

また、英語のスライド作りも、ワークショップで話す英語を考えるのも私にとってはかなり骨が折れる作業で、毎週このワークショップがあることにプレッシャーを感じていました。今思うと、これが絶妙に良い具合のプレッシャーだったと思います。

かつて何もやることが見つからず、配属先の職員は誰も私の活動に関心を示さず、完全にノンプレッシャーの日々が続きました。おそらくその時がこの2年間で最もモチベーションの下がっていた時期だと思います。誰にも必要とされていないと感じることは非常につらいことです。もちろん、日本社会にいた頃のハイプレッシャーも辛いですが。

そういうわけで非常に心地良いプレッシャー(=期待)をかけてくれていた受講生に感謝感謝です。

7回のワークショップを通して、Androidアプリ開発のきほんの「き」くらいは教えられたと思います。

この先は本人次第。

「アプリが完成したら知らせるね」と言ってくれたので、やる気は十分のようです。

その言葉を聞いて、「やってよかったー」と心から思いました。

私の2年間の活動全体から見ればこのワークショップは期間も短く規模も小さいものでしたが、企画立案から実行まですべて対応し、自分で考え悩みながらも期待する結果が得られたという意味で、私にとって非常に大きな活動となりました。

第7回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

Androidアプリ開発ワークショップ その6

図1

前回のワークショップから1週間、今週も予定通り、ワークショップを開催できました。

今回の内容は、

  • APK ファイルの作成
  • APK ファイルのインストール
  • アイコンの変更

です。

今回はjava ファイルもxml ファイルもほとんどいじらないので、もしかしたら15分くらいでサクサクっと終わってしまうかも・・・という不安を抱えてのスタートでした。

けど、APK ファイルのインストールで手間取り、1時間掛かっちゃいました。結果的にちょうど良い時間になってラッキー。

なぜか受講者のアンドロイド端末がパソコンでうまく認識されなかったんですよね。

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結局ワークショップ中は私のスマホで代用し、「後で自分の端末でインストールできるか再度試しておいてね」ということにしました。

さて、このワークショップもいよいよ残すところ1回となりました。

半分勢いで始めたこの活動も、当初思っていたよりはしっかりした形で終われそうです。

来週も全力投球で!

第6回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

Androidアプリ開発ワークショップ その5

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前回のワークショップから3週間、少し間が空きました。

この2週間はお休みをもらって任国内旅行したり、キングストンのシニア隊員と学校訪問をしていました。

さて、今回のワークショップの内容は、

画像の追加
音声(効果音)の追加

です。

作成したアプリのスクリーンショットは以下です。

図1

ニワトリ(ジャマイカで有名なThe Best Dressed Chicken のマスコット)の画像を表示し、その画像をクリックすると「コケコッコー」と鳴くようにしましたw

画像も音声も何でも良かったんですが、なるべく身近で、なおかつ、印象に残るようなものがベターだと思い、色々考えて最終的にこれにたどり着きました。音声の中身は途中で教えなかったので、アプリ完成後に実際に「コケコッコー」を聞いて、笑っていました(苦笑い?)。狙い通りではないでしょうか。

帰国までの日程を確認すると、あと2回しかワークショップを開けないんですね。本当に光陰矢の如しです。

あと2回も全力投球で!

第5回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

【追記あり】ついに算数アプリが授業で使われている現場を目撃

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【追記】2015.6.1 最下部に動画を追加

ジャマイカの教育省本局に所属しているJICAシニアボランティア(数学教育)にアレンジしてもらい、首都キングストンにあるDuhaney Park Primary School を訪問してきました。目的は、以前開発した計算アプリが授業で使われている様子を見るため。学校でアプリを使ってくれているという話は前々から聞いてはいましたが、実際にその様子を見たことがなかったので、正直半信半疑でした。その「半疑」を晴らすべく、訪問をお願いしたのです。

学校に到着し、教室に入ってびっくり。今まで訪問した学校のパソコンルームの中でダントツに設備が整った部屋だったのです。教師と生徒各々にタブレットが配布され、教室の前面にある大型ディスプレイには教師のタブレットの画面が映し出されていました。

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さてさて、これが算数アプリに取り組んでいる生徒たちの勇姿です。

キャプチャ

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以前の投稿で紹介した通り、現在ジャマイカ政府により教育現場へのタブレット導入プロジェクトが推し進められています。しかし、この学校はそのプロジェクトとは無関係です。ではなぜ、こんなにも整ったコンピュータ環境があるのか。その答えがこれ。

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そうです、あのSAMSUNGです。この教室の設備はSAMSUNGが無償でこの学校に提供しているのです。おまけに専属のIT技術者付き(1年間)。SAMUSNGさん、太っ腹です。この日の授業でも、そのIT技術者がうまく先生をフォローしている場面が何度かありました。今まで黒板と紙で授業をしていた先生にとって、いきなりIT機器を使えと言われても難しいのは当然です。それでも、この学校の先生がうまくIT機器を使えているのは、IT技術者の力なくしては実現できていないはずです。

この学校を訪問して、そして、IT機器の活用状況を見て感じたことは以下の通りです。

どれだけ立派なIT機器があっても、それを使いこなせなければ意味がありません。e-Learning においては、教師がそれを担う必要があります。そして、その教師(ここでは、公立学校の教師)を教育するのが、教育省のIT技術者です。しかしながら、現在は教育省本局にしかIT技術者がいません。今後ジャマイカ全土の学校にタブレットを導入し、それをうまく活用していくためには、教育省の各支局にIT技術者を配置し、本局と支局が密に連携しながらプロジェクトを進めていかなければならないと強く感じました。これは、IT技術者がひとりもいない教育省支局に配属されたコンピュータ隊員だからこその気付きだと思います。

【追記】2015.6.1

当日教室で撮影した動画を1分にまとめました。生徒たちが集中してCalculation Time に取り組んでいる姿をご覧ください。

 

Androidアプリ開発ワークショップ その4

キャプチャ

前回のワークショップから1週間、今週も予定通り、ワークショップを開催できました。

今回の内容は、

  • LinearLayout (vertical) を使ったレイアウト
  • 新しい Activity の追加

です。

いつも通り、前回のレビューから始めると、「習った事を復習するために自分で新しくプロジェクトを作ってみたが、うまくいかない(ボタン上にテキストを表示できない)」とのこと。

なんとまぁ、こちらから復習してね!と言っていないにも関わらず、自主的にやってくれているではありませんか。うれしい限りです。

と同時に、しっかり説明したと思っていたところでつまずいていたので、少し意外でした。受講生の理解度に気を配りながら、ワークショップを進めて行けるようにしていきます。

しかしまぁ、自分の経験からすると、ワークショップ中にいくら説明しても、そこですべてを理解するのは到底無理。実際に演習等で自分の手と頭を動かして、つまずきながら理解を深めていくというのが最良の方法です。だから、これでいいのだと思います。

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以前にも記載しましたが、このワークショップは Android アプリ開発の公式サイト Android Developers をベースに進めています。しかし、毎回自分なりにカスタマイズもしています。特に今回の「新しい Activity の追加」については、初心者には難易度が高い(Activity 間で値を受け渡す)と感じたため、かなり内容を簡素化しました。

わかりにくいですが、以下の写真がその過程を物語っています。

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さて、任地にいる期間があと1ヶ月ほどとなりました。

実はまだこのワークショップの着地点が見つかっていないので、まずはそれをしなければ!受講生にとって少しでも良い未来につながる形でワークショップを締めくくれたらと考えています。

第4回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

Androidアプリ開発ワークショップ その3

キャプチャ

前回のワークショップから1週間、今週は予定通り、ワークショップを開催できました。

今回の内容は、

  • ボタンの追加
  • 重要度 (weight) 属性
  • 演習(第1~3回ワークショップの復習)

です。

前回の反省を活かして、今回はしっかり下準備しました。

また、臨機応変に説明内容を変更したり、スライドでカバーできていない部分については手書きの説明を加えたりと、受講者の理解を深めるように工夫もしました。

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落ち着いて取り組めたせいもあって、受講者の質問にもだいたい対応できたと思います。

やはり “準備8割” ですね。

反省点としては、演習の進め方。

もう少し受講者自身が自分で考え、自分でコーディングできるように持って行きたいです。今回はヒントを出し過ぎました。

第3回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

Androidアプリ開発ワークショップ その2

キャプチャ

もしかしたら第1回で終わるかも・・・と少しばかり心配していましたが、無事2回目を終えることができました。

と言っても、受講生が職場に来ていなかったり、「ごめん、今日忙しい」と言われたりで、2週間空きましたが。。。

今回の内容は、

  • エミュレータ上でのアプリの実行
  • View / ViewGroup
  • LinearLayoutとEditTextを使った簡単なUI作成

です。

第1回は入念に準備したので大きな問題はありませんでしたが、今回は反省点ばかり。

英語での説明がうまくできないことに加え、相手の質問もよく聞き取れず、どんどん自信がなくなって声も小さくなり・・・。

うちに帰ったら、もうぐったり。こんなに疲れたのは久しぶりでした。

失敗の原因は明確で、準備不足です。

事前に話す内容をもっと詰めると共に、自分の乏しい英語力をカバーできるようにスライドの構成にもう少し工夫が必要だと感じました。

来週リベンジです。

第2回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

Androidアプリ開発ワークショップ はじめました

図1

算数アプリを作っているという話を同僚にしたところ、「私も作れるようになりたい」というリクエストがあったので、Androidアプリ開発ワークショップを始めることにしました。

2年の任期のうち、1年9ヶ月が経過したこの段階で何か新しいことを始めるとはまったく想定していませんでした。

しかし、今までの活動を振り返ってみると、ちゃんとした形(= ワークショップを開く等)で何かを教えたりした事がなかったので、自分にとっても良い機会だと思い、やってみることに。

コロンビアにいる同期PC隊員の活動内容がちょうどAndroidアプリ開発だったので、何か良い教材はないかと聞いてみたところ、Androidアプリ開発の公式サイト Android Developers を薦めてくれました。

基本的にそのサイトに載っている内容をそのまま、かつ、自分なりにわかりやすく噛み砕いてパワポを作成し、ワークショップを開いてみたのです。

やってみての感想としては、やはり「自分でプログラミングできる」という事と「人に教えることができる」という事は、遥かにレベルが違うということ。

普段何気なくやっていることでも、改めて質問をされるとその理由や内容を上手く説明できなかったりします(ま、英語の問題もありますが、それはさておき)。

人に教えるという行為を通して、自分自身の理解も深まるということを改めて痛感しました。

さてさて、このワークショップが何回続くのか、そして、受講生のモチベーションがどこまで持つのかわかりませんが、残り3ヶ月でできるだけのことはしたいと思います。

第1回ワークショップで使用したパワポを載せておきます。

算数アプリ用のキャラクターを作ってみた

new_character

現在開発中の算数アプリをもっと子供たちが楽しみながら、かつ、積極的に取り組めるようにするにはどうしたら良いか。

その答えのひとつが「キャラクター」でした。

がんばった子供たちをほめてあげたり、ステージをクリアした時に一緒になって喜んであげられるような、親しみのあるかわいらしいキャラクターを作ることにしたのです。

ただかわいらしいだけではなく、ジャマイカらしさを表現したかったので、ジャマイカと言えば・・・

  • レゲエ
  • ボブ・マーリー
  • ウサイン・ボルト
  • ラスタ
  • アキー&ソルトフィッシュ
  • ドクターバード/ハミングバード
  • ・・・

と、色々考えてみましたが、ピンと来ない。と言うか、キャラクター化が難しい。

そんな時に発見したのがこれ。ジャマイカの国章 (Jamaican Coat of Arms) です。

Coat_of_arms_of_Jamaica.svg

ジャマイカ先住民のタイーノ、そして、ジャマイカ原産のワニやパイナップルが描かれています。

この「ジャマイカ原産」というところにピンと来ました。

そう、ワニとパイナップルです。これなら、ジャマイカらしさを表現しつつ、かわいらしい(もしくは、かっこいい)キャラクターができると。

そんなわけで誕生したのがコイツです。

modal_initial_character

キャラクターの背景としては、元々は普通のワニと同じく緑色だったけれど、大好物のパイナップルを食べ過ぎて肌が黄色く、そして胴体がパイナップルになったという設定です。そして、なぜか黄色くなった段階で二足歩行にもなったという。ま、あまり細かい事は気にしない。

そして、日本アニメーションの尊敬の念を込めて、どこかにその要素を入れ込みたいという想いから、手塚治虫先生と石ノ森章太郎先生のお力をお借りしました。

履いているブーツは鉄腕アトムの長靴をリメイクしたものです。

スカーフはサイボーグ009からいただきました。ただし、色は緑。この緑は、鉄腕アトムの腹巻(?)の色です。

そして、肌の黄色はサイボーグ009のスカーフの色です。

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見事に(?)ジャマイカと日本が力を合わせて力作ができあがりました。

ジャマイカの子供たちに愛されるといいなー。

ちなみに、名前はまだ無いです。

name_me

算数アプリ for Chromebook のVer. 0.1 完成

001-horz-vert

約1ヶ月前に着手した算数アプリ for Chromebook ですが、少しずつ形になってきました。

現時点でおおよその土台は完成したという段階です。勝手にVer.0.1と名付けました。

今週関係者に見せてみて、反応を伺おうと思っています。

トップ画面

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ステージセレクト画面

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ドットの数を数える練習 基礎編

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数字を書く練習

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ドットの数を数える練習 応用編

005

マス計算

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割り算(余りあり)の練習

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文章題

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カードを使った計算練習の説明画面

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現時点では非常にシンプルな画面になっていますが、今後より子供たちが『楽しみながら』学べるように、改良をしていく予定です。