僕が協力隊に参加する理由

何年も前から「いつか協力隊に参加したい」と思っていました。

けど、どうして参加したいのか?という問いに対する答えがすぐに出てきません。

今回、改めてその「なぜ」について考えてみました。

結果として、下記の4つがその答えでした。

(1) 平坦じゃなくてもっと起伏に富んだ人生にしたい

今 まで大きな挫折もなく、自分が進みたいと思う道に進んできました。このまま今務めている会社で定年まで働き、定年後は好きなことをやって気ままに暮らす。そん な人生も良いと思います。しかし、生まれてから今まで、自分で道を選んできたとは言うものの、実際のところは誰かが敷いたレールの上を走ってきただけのような 気がします。そんな人生は楽かもしれないが、絶対に後悔すると思います。自分で道を切り開いて、自分が心の底からやりたいと思うことに情熱を注げるような、そん な人生にした。そんな起伏に富んだ人生にしたい。

(2) 多くの人と出会い、もっと自分を成長させたい

20代後半になっ て、漠然とではあるけど「もっと自己を成長させたい」と思います。30年弱の人生を振り返ってみると、人と一緒に何かを成し遂げることで自分は成長してきたと感 じます。多くの書籍を読むことも大事だけれども、結局のところ成長は「人と人との間」に存在すると思っています。だから、新しい世界に飛び込み、新しい人たちと 出会い、その中でもっと自分を成長させたい。日本とは違う文化や環境で育った人たちとの交流は、私の視野をさらに広げてくれると期待しています。

(3) 自分の知識や経験を何かの役に立てたい

人 が自分のために何かを施してくれるのはうれしいけれども、同じように、自分の知識や経験が誰かの役に立つのもうれしい。そこで、「誰かの役に立つための自分の強 みとは何?」と考えてみると、それは今までずっと勉強してきた「ITの知識や経験」だという結論に至りました。その強みをフルに活用して、誰かの役に立ち、誰かに存在を期待される人間 になりたい。

(4) 今しかできないことを今やりたい

現在20代後半。結婚していても不思議ではない年頃です。いつかはしたいと思うけれど、結婚すると現在のように自分の好き勝手に生きられない部分も出てくる。だから、協力隊に参加するタイミングとしては今が最高にちょうど良いと思う。むしろ、今を逃すと一生参加できないと思う。だから、今やる。

おそらくすべての想いをうまく言葉にはできていないけれども、改めて「協力隊に参加する理由」を整理してみたことで、「2年間、後悔のないように思いっ切りやってやる!」という気持ちが湧いてきました。

運命の、そして、まさかの合格発表

協力隊選考の結果発表は

(1)  Webによる合否確認

(2) 書類(郵送)による合否、及び、要請内容確認

という2段階です。

(1) では、web上に合格者の受験番号が掲載され、それを閲覧することで合格 or 不合格がわかります。

私は職場仕事の合間に、そして、同僚にばれないように合否確認を行いました。

そして、自分の受験番号があることを確認。ヒャッホー。

合格した喜びと、「どんな要請やろう。第一希望は通ったやろか。」という想いで頭がいっぱいになり、その日は仕事が手に付かなかったことを覚えています。

そして後日、派遣国と要請内容が郵送で届きました。(2)ですね。

そこにはまさかのジャマイカ!?

目を疑いました。

なぜかと言うと、第一希望にも第二希望にも第三希望にも入れてなかったから。

もちろん名前は聞いたことありましたが、この時点では詳しい場所すら知りませんでした。

とまぁ、まさかの合格発表になったわけです。

青年海外協力隊 2次選考

一次選考を通過し、二次選考を受けてきました。

二次選考は面接です(必要な人はTOEICも)。

面接は人物面接と技術面接の2種類あります。

インターネットで過去に面接を受けた人たちの体験談を見ていると、ある程度似通った質問がされていることを発見。

あまりアドリブが得意ではないので、事前に想定問答を考えて行きました。

例えば想定質問として・・・

<人物面接>

・志望動機
・協力隊の趣旨
・過去に派遣された人の話を聞いたことがあるか
・協力隊へ参加することを家族に話したか
・希望任国について知っていること
・要請を希望した理由
・派遣先で困ったことがあったらどうするか
・普段の仕事で心掛けていること
・現地の人と意見が食い違ったらどうするか
・赴任先で気を付けること
・開発途上国に足りないものとは
・仕事で経験した困難と克服法
・休日の過ごし方
・最近読んだ書籍
・最近気になったニュース

<技術面接>
※IT系職種

・現在の仕事内容
・データベースについて知っていること・できること
・ネットワークについて知っていること・できること
・パソコンの修理の経験
・得意分野・不得意分野

という具合です。

いよいよ当日。

人によって人物・技術面接の順番はそれぞれで、私は人物→技術の順番でした。

質問と回答を覚えている範囲で記載してみます。

【人物面接】

◆志望動機は?
└「人の役に立つこと」と「自分自身の成長」です。

◆協力隊の意義についてどうお考えですか?
└現地の人たちと共に生活をし、その中で隊員それぞれが自分の専門分野で途上国の発展に寄与することです。

おそらくこの質問は、前問での私の回答が「自分自身の成長」に偏っていたため、「この受験者、自分の成長のことしか考えてないのでは?」との懸念から出てきたものだと思われます。

◆キャンプカウンセラー(大学時代にやっていたボランティア)活動中に苦労したことは?
└ボランティアメンバーのモチベーションの維持・向上です。

◆現地での余暇をどのように過ごしますか?
└できるだけ現地の人たちと交流をしたいと考えています。

◆協力隊を通してどのように成長したいですか?
└物事を様々な角度から見ることができる視野の広い人間になりたいです。

◆希望している要請がすべて大洋州だが、場所で選んだの?
└要請内容で選びました。

やっぱりこの質問キター!と思いましたが、涼しい顔で「要請内容」と答えました。

正直なところ、要請内容3割、場所7割でしたが。。。

◆途上国へ行ったことはありますか?
└はい。去年の夏にミャンマーに行きました。

このように人物面接はある程度想定通りだったので、余裕を持って受け答えができました。

【技術面接】

◆技術面で得意なことと苦手なことは?
└(何と回答したか記憶にない。)

◆ネットワーク構築はできますか?
└基礎的な知識はあります。大規模な構築はありませんが、家庭レベルの小規模なネットワーク構築は経験があります。

◆プログラミングは人に教えられるレベルですか?
└自分でプログラミングすることは得意ですが、人に教えた経験はありません。基礎レベルであれば教えられると思います。

◆仕事内容について教えてください。
└社内システムの企画開発・維持運用です。

他にもいくつか聞かれたような気がしますが、思い出せません。

技術面接は「面接」と言うより、「この受験者は技術的に何ができるのか?」を単に確認する場だったように感じました。

これで一次・二次を含めて選考は終了です。

あとは合格していることを祈るだけ!

青年海外協力隊 1次選考

協力隊一次選考には応募書類と健康診断書の提出が必要です。

この段階で、希望する職種と要請(第3希望まで)を記入しないといけません。

大学で情報系を専攻し、会社でもそっち方面の仕事をしていたため、職種はIT系と決めていました。

つまり、「コンピュータ技術」か「PCインストラクター」のどちらか。

要請一覧をパラパラと見ていると、WordやExcelの使い方を教えるという簡単なものから、国の機関でネットワーク構築やシステム管理をするというものまで様々です。

自分の実力ややりたいこと、そして行ってみたい国なん かを思い浮かべながら、じっくりと希望要請を選びました。

第1希望: パラオ、裁判所でのデータベース改良や新規システム開発支援
第2希望: ミクロネシア、病院でのシステム開発や職員への指導
第3希望: 空白

palau

「どうしても第1・2希望の要請がやりたいんです!」という熱い気持ちを込めて、第3希望は空白で。

あれっ、希望国が南の島ばかり?(当時、頭の中は青年海外協力隊とスキューバダイビングでいっぱいだったな。。。)

人生で初めて自腹で健康診断を受け、その結果と応募書類を提出してから約1ヶ月後。

無事、一次選考の合格通知が届きました。

さ、本番はここから!

二次選考に続く。。。