国際マーリントーナメント2013

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ふらっと街を歩いていると、オールドハーバー付近に人だかりを発見。

近寄ってみると、PORT ANTONIO INTERNATIONAL MARLIN TOURNAMENT 2013という看板が掲げられていました。

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ポートアントニオでの毎年恒例のイベントのようです。

松方弘樹氏がいるかも!と思って辺りを見渡してみましたが、残念ながら見つからず。。。

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1隻にこんなに!?というくらいの釣竿の数。

かなりリッチな大人の遊びといった感じですね。

教育現場にe-Learningを! 前任者から引き継いだプロジェクト

私は教育省第2支局に配属された4代目のコンピュータ隊員です。

過去の隊員は学校に設置してあるパソコンの修理、教師や支局員に対するパソコン修理やネットワーク構築のワークショップなどを行い、コンピュータがより有効に活用されるように活動を行ってきました。

中でも直近の前任者は、既存のコンピュータ環境に加え、より持続可能なコンピュータ環境を導入する新たなプロジェクトを立ち上げました。

具体的には、各学校にインターネットアクセスを提供すると共に、教師や生徒に対してChromebookというデバイスを配布することで、教師や生徒に新たな教育/学習機会を提供するという内容です。

もちろんハードウェアを配っておしまいではなく、そのデバイスが有効活用されるように教師や支局員に対してワークショップも開催します。

引き継いだ時点でプロジェクトの企画や予算の確保、また、教師と支局員に対するワークショップも1度開催されている状況でした。

ChromebookとはChrome OSというオペレーティングシステムを搭載したラップトップ型のパーソナルコンピュータです。

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インターネット接続を前提とした設計となっており、世界中で5,000を超える教育機関で導入されています。

私がIT管理者目線で考えるChromebookの2大メリットは以下の通り。

(1) 管理のし易さ

ウェブベースの管理コンソールを使用することで、IT管理者は端末を直接触ることなくウェブ経由で端末のセットアップや管理が可能です。

また、自動で必要な情報が更新され、利用者は常に最新のソフトウェアとセキュリティ環境を使用できます。

(2) 低コスト

端末の価格は199ドルからあり、従来のデスクトップやラップトップと比較すると非常に低価格です。

また、デスクトップやノートパソコン、ネットブックなどと比較して、セットアップに掛かる工数を69%、管理に掛かる工数を92%削減できるとIDCは報告しています

IT管理者の工数が削減できるため、維持管理のためのコストを大幅に削減することが可能です。

その他の特徴としては、軽量、バッテリー長寿命、データをクラウド上に保存、起動の速さ(8秒以内)などが挙げられます。

逆にデメリットとしては、ワイヤレスインターネット接続なしでは使用できるアプリケーションが非常に限定される点です。

ワイヤレスインターネット環境が整った場所であれば大きな問題ではないけど、ジャマイカの田舎では安定したネット環境を得ることは簡単ではありません。

また、WindowsやMac OS向けのソフトウェアはChromebook上にインストールできません。

そのため、開発やデザイン系の用途での使用には向かない端末であると言えます。

しかし、私のプロジェクトで想定してる使用用途としては、レポートやプレゼン資料作成と共有、動画の閲覧、Web検索、メールの使用などです。

そのような用途に対しては、Chromebookで十分に対応できます。

Chromebookの話が長くなってしまいましたが、プロジェクトの話に戻しましょう。

現在、支局がChromebookの調達をしている最中です。

順調に行けば来月か再来月にはChromebookが手に入り、教師や生徒の元に届けることができます。

今後の活動としては、前回のワークショップに関するアンケートを教師に対して行い、その結果から次回のワークショップの内容や時期について検討していく予定です。

学校教育におけるIT教育への協力形態のあり方

FieldNote

過去にジャマイカに派遣されていたシニアIT隊員の方が書かれたフィールドノートを見つけました。

フィールドノートによると、以前コンピュータ隊員は学校に配属されていたようです。

その場合、裨益対象が隊員が派遣されている学校関係者のみに限定され、学校間でのデジタルデバイドの拡大が懸念されると著者の方は指摘されています。

上記以外にもコンピュータ隊員派遣における問題点が指摘され、ジャマイカ政府とともに見直しが行われました。

現在、私が教育省支局に配属されていること、そして、大きなストレスなく活動できていることは、著者の方のおかげなんですね。

フィールドノートへのリンク(JICA研究所、国際協力研究 2006年4月 Vol.22 No.1)

初体験!CRTの恐怖 ~Port Antonio Primary School~

職場から車で10分ほどのPort Antonio Primary Schoolに行ってきました。

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コンピュータラボには計9台のパソコンが設置されているけれど、うち5台は稼働していませんでした。

だから私が呼ばれたのです。

しかも稼働していない5台のうち、4台はCRTディスプレイにつながっています。

CRTディスプレイとはいわゆるブラウン管ディスプレイです。

そう、あの箱みたいなディスプレイ。

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今まで28年間生きてきて、CRTの診断・修理なんてしたことないよー。

とは言いつつも、ひとまず状態を確認。

切り分けの結果、パソコン本体は正常に稼働している模様。

となると、やはり問題はCRT。

症状としては、CRT単独では正常に稼働する(メーカーのロゴや”No Signal”などのメッセージが表示される)のだが、パソコン本体と接続すると表示が真っ暗になってしまうというものです。

また、正常稼働時は電源ランプが緑点灯ですが、真っ暗になるとオレンジ色に点灯します。

幸いこの学校にはネット接続があるので、早速Google先生に聞いてみました。

google

すると、「パソコン本体が帯電している」ことが原因ではないかという結論に至りました。

早速放電を試みます。

(1) パソコン本体に接続されている機器やケーブルをすべて外す
(2) 電源スイッチを押す

一瞬、電源ランプが点灯した。

これでパソコン本体に残っている電気が放電されたはずです。

パソコンを起動し、CRTと接続してみると、見事に表示されました!

CRTディスプレイはこんな性質(弱点)を持っていたのか。

ネットがなかったら絶対わかってなかったー。

CRT初体験は非常によい勉強になりました。

余談ですが、昼ご飯は学校が出してくれました。

メニューはフライドチキンとフェスティバル(揚げパン)とパスタ。

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何て栄養が偏ってるんだ。

このような栄養バランスの崩壊した食事はジャマイカ人にとっては普通です。

ぜひジャマイカに栄養士隊員を!